2014年8月6日水曜日

注意書き大国、ニッポン!





どうも、ご無沙汰しております。
この夏はみなさま如何お過ごしでしょうか。

意外や、意外に、今年の夏のアトランタは涼しくて驚いております。 と、いうのも、猛暑の時期は自分がこちらにいなかったからそう感じているのかもしれません。

先日、我が家も日本の一時帰国から戻ってまいりました。 夫はお留守番でしたが。


大好きな家族、美味しい食材、料理、温泉にお風呂、公共交通の便利さ、流れるように物事がスムーズに運ぶ日本社会、あ~~~、日本に来ると骨の芯から安心感が感じられる~~~。

と、すでに遠い、遠いところにあるアメリカのことなんて、ちっとも懐かしくもなく、やっぱり自分は日本人なんだなーっと浸っているのも束の間、それも一か月過ぎると...あれれれれ、なんかいつもと違う…なハプニングを目にするのです。

んで、今回、改めて圧倒されました。

その、母国の注意書きの多さ! 

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日本社会の注意事項の多さには、薄々気づいてはいたが、ここまで徹底されているとは改めて驚いた。

温泉なんぞいったら、刺青の方、お腹の調子が悪い方はご遠慮ください、湯船に入る前に体を流そうから始まり、必ず戸を閉めてくれ、滑るので足元注意だの、湯船にタオルをつけないで、洗濯しないでくれ、とにかく注意事項が多い。
 初めての外国人客は注意事項を見ただけでパニックにならないだろうか。
ワタシだったら素っ裸で挙動不審に、風呂場でオロオロしてしまいそうだ。

駅でも電車内でも、公園でも、レストランでも、デパートでも、そのエスカレーターの中でも、博物館でも、どこへ行っても注意書きだらけ。
それはわざわざ記載しなくても当たり前なのでは、と思うような常識的な内容から威圧的なものまで幅が広い。

旅行に出かけたときに、偶然、 中学校の修学旅行生らしき団体と一緒になった。
そこはとある資料館の入口で、ちょうどトイレ休憩だったらしく、お行儀よく60人くらいの生徒が地べたに体育座りをしてトイレにいっている生徒たちを待っていた。
どうやら最後の一名を待っているようであった。
その一名が、トイレから慌てて戻ってくると、手ぬぐいを首の回りにまいたジャージ姿の教員が、
「お前っ、みんなを待たせてんだぞっ!!」
と、喝をいれた。
ただでさえ遅れたことで肩身のせまそうなその生徒は、その一言で余計に目立ってしまった。

ワタシ的には、「トイレなんだから待つもなにもね~だろうがっ...。 アンタはお腹こわしたこととかないのかよ。」と、その生徒に変わって手ぬぐいの教員に言いたいのは山々だったが、郷に入ったら郷に従え...と、ワタシも大人しく至近距離で見守っていた。(←って、自分はただの通りすがり人なんだった。)


そもそも、日本社会では度合いに関係なく「人に迷惑をかける」というのが、何よりも罪深いのではないだろうか。



逆にいえば、我々日本人は「他人から平常を乱されるのを非常に恐れている」人種なのかもしれない。



子供を公園で遊ばせていると、自分の立っている位置から視界に入る「注意書き」 看板を数えてみたら、なんとその数、

11個。


公園では犬にうんち、おしっこをさせないでください、から始まり、「通り抜け禁止!」(って、そもそも公園を散歩で通り抜けちゃいけないの?)、ベンチで昼寝しないでください、など、11個の看板があらゆるところに設置してある。

そういえば、アメリカだと普通に他人から愛想で話しかけられることがあるが、

日本で他人から話しかけられるのは注意されるときくらいだった。





日本の様な単一民族の社会で、阿吽の呼吸と呼ばれるこの集団社会は 、実は注意書き看板によって保たれているのかもしれない。

うちの子は、注意書きに書いてある絵が漫画のようで、その内容も面白いらしく、外出すると注意書きを探すのが楽しみになっており、一種のオタク化されていた。

ワタシもせっかくだから、何か面白い注意書き看板があったら記念撮影でも...と思ったが、なかなか茶目っ気溢れるものに巡り合えず...ネットでこんなの見つけてみた。



テメーの子供はちゃんと管理しろよ~っ、的な こちら。

    **ウェブサイトより拝借**



上手いんだか下手なんだか際どいこの絵が気になる… プライベートは謙虚にかくしましょう、的な こちら。

**ウェブサイトより拝借**



良い例は一つしかありませんっ、厳しい感、満載の こちら。っつか、最後の人、はしゃぎ過ぎだろっ!

**ウェブサイトより拝借**


 

時には煩わしく感じる、そんな注意書き社会でも、過保護的な親切な注意書きも溢れんばかり存在し、こうやってアメリカに戻ってくるとそんな、小言はウルサイが根が優しい姑チックな日本社会がやっぱり恋しくなってみたりもする。


帰国の楽しみの一つである、日本の伝統、美味しい和菓子にも注意書きは健在だった。




こちらの「たねや」さんの美味しい最中、餡子とお餅の部分と最中の部分が別々に包装されており、開封の際にサンドイッチのように最中で餡子を挟んで頂くというパッケージのしくみになっている。

裏にはこんな注意書きが。






「ご注意:口が乾いていると最中の皮が貼り付くことがあります。」


まさかの自分の口内環境まで指示がくるとは、こんなに謙虚で大人しいパッケージとは対照的にその強気な姿勢に少しビビった。
しかし、ここまで丁寧に書いてあるにも関わらず、ワタシの口は最中の皮だらけになり、危うく最中の皮と一緒に自分の唇の薄皮も剥がれそうになった。






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2 件のコメント:

  1. お上手すぎます!!最後大爆笑してしまいました。日本は本当に注意書きが多すぎ!久しぶりに帰ってくるから余計に気になるのでしょうけど日本に居た頃は気にも留めてませんでしたよね?あるいは20年近くたって日本はどんどん口うるさくなってきてるのかしら?笑 それだけマナーの悪い若者が増えているということ?それもあるかもしれませんね、残念ながら。

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  2. 最中で負傷しかけるとは、想定外でした。(汗)
    確かにあそこまで看板だらけでも住んでいると目が慣れて気にならなくなってしまうんでしょうね。 「犬のおしっこ禁止」と書かれたところで、スーツを着た酔っ払いが立ちションしているんだから、看板の威力は果たして…?な部分も多いにある気がします。
    マナーが良いのか、悪いのか、際どい国ですね。

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